2021/03/08 19:00
「住み慣れた家に帰りたい」
脳梗塞を患い、入院しているお父様について、退院後の生活について相談でした。
病院のソーシャルワーカーさんは、「介護度が4.5くらいになりそうなので、施設の方がよろしいのではないですか?」と言われたそうですが、娘さん的には「本当にそれでいいのかとっても悩む。母親の介護で後悔していることがあり、父親の時は後悔したくないんです。だけど、家に帰ることが果たして可能なのか、仕事もしながらどこまでできるのかわからない、どうしたらいいか悩む。」とのことでした。娘さんのお話をお聞きしながら、娘さんも「施設ではなく家に返してあげたい」という本当の思いに気づかれたようです。
そこから、わたしの訪問看護でのいろいろな事例を通しての経験もお伝えする中で、"色々な介護サービスを利用して在宅で見ていくことが可能かもしれない"と思われたようです。
それからすぐに家に帰ることをお父様に伝えて、涙を流して喜ばれたようです。すぐに在宅サービスご利用に向けて準備がはじまったようでした。
コロナの影響で入院中ずっと会えなかったことで、施設に入ったらまた会えなくなってしまうかも?ということも危惧されたようでした。
退院されて4ヶ月が過ぎた頃、娘さんからメールをいただきました。
その一部を抜粋します。
「一人で悶々と考え悩み、そんな時に相談にのってもらって、背中を押してもらえました。本当にありがとうございました。母親の介護ことで後悔していて、父親の時は最後まで精一杯みてあげたいとおもっていた自分の本当の気持ちを改めて確信できました。色々大変な事もありますが、なにより父親の笑顔が本当に娘として嬉しいです。退院した頃、車椅子への移乗は全介助でしたが、リハビリも頑張っていて、自分で立るまでになりました!!本当に嬉しく思います。」(許可済み)
このようなメールをいただきました。とっても嬉しかったです!!
2021/03/01 09:00
「 娘の結婚式に出席したい!!」その想いの実現に向けて
今回、T県のケアマネジャーさんから問い合わせがあり、早速T県にお住まいのM様の元へ往診日に合わせて伺いました。
神経難病の方で呼吸器は装着していないものの、リクライニング車椅子使用し、必要時喀痰吸引、移動等全介助が必要な状態の方です。
ご本人、ご家族の想いをお伺いし、主治医から状態等のご説明を受け、一ヶ月後の当日に向けて、準備がスタートしました。
病を親戚の皆さんに伝えていなかったこともあり、今の姿を見せる勇気がいると葛藤があったようでした。しかし、娘さんの強い希望で「お母さんに花嫁姿を見てほしい」といわれており、M様も一歩踏み出す勇気にもなられたようでした。
嚥下障害がある方でしたが、「できるだけみんなと同じ食事を食べたい」という強い希望がありました。
この為、普段在宅で介入してくださっている言語聴覚士(ST)、訪問看護ステーションの看護師、ケアマネジャー、主治医、ウェディングプランナー、式場の料理長、当日関わる私(看護師)も含め何度も打ち合わせを重ねて、当日を迎えました。
ご本人の想いと願いの実現の為、チーム一丸となって検討を重ねました。
皆さん本当にM様の想いの実現の為に必死です。
どこでもナースでは、当日、安心安全に過ごしていただくために事前の準備をしっかりと行うことを大切にしています。
至らない点もあったかもしれませんが、
当日は大きなトラブルもなく、挙式、披露宴を最後まで見届けることができました。
M様もご家族様も、そして娘さんもとってもとっても喜んでおられて、私も感動いたしました。
式が終わり、数日経ってからM様とご家族からお手紙をいただきました。
内容を読んで、胸がジーンと熱くなって、涙が溢れてきました。
ご縁を頂けて感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。