ごあいさつ
株式会社どこでもナース 代表取締役・看護師の 酒田 祥子 です。
看護の現場で見えてきた“制度のすきま”
これまで病院や訪問看護の現場で、たくさんの方と出会ってきました。
その中で、制度の枠では支えきれない願いや想いに、何度も触れてきました。
原点は、母の一言
私がこの仕事を始めた原点は、母の存在です。
病気の進行がわかっていた頃、母が「みんなで温泉に行きたいな」とぽつりと言ったことがありました。
それはきっと、温泉に行くことそのものではなく、家族と過ごす思い出の時間を、もう一度つくりたかったのだと思います。
その願いを叶えることができたのは、私が看護師だったからこそ。
体調の管理や移動の不安を自分で判断し、整えることができたからです。
「どうすればできるか」を考える看護
この経験を通して、「大切な人と時間を過ごしたいのに、方法がわからず諦めている人が、きっと他にもいる」と感じました。
だから私は、制度の枠にとらわれず、どうすれば“できる”かを考え、
そっと寄り添える看護のかたちを、ずっと模索してきました。
“また今度”ではなく、“今”を支える
「また今度」そう思っていた“その時”が、もう二度と来なかった方もたくさんいます。
だから私は、“また今度”ではなく“今”を支える看護を届けたいと、強く思うようになりました。
自費看護と看護師による搬送サービスの立ち上げ
2018年、保険外の看護サービス(自費看護)を立ち上げ、
2023年には看護師による搬送サービスもスタートしました。
看護師が移動支援から医療的ケアまで一貫して担う体制を整えています。
私たちが大切にしていること
制度にとらわれず、「できない」を「どうすればできるか」へ。
誰かの願いにそっと寄り添える存在でありたいと願っています。
私たちの仕事は、メニューにも記録にも残らないことがほとんどです。
でも、たとえ形に残らなくても、心に残る関わりはきっと力になると信じています。
「見えること」より、「本質」を大切に。
その人の人生や想いに寄り添い、そっと灯りをともすような看護を、これからも続けていきます。
私の信条は「至誠貫徹」。
まごころを尽くし、誰に対しても変わらぬ姿勢で、想いを受け止め、やり遂げる看護を届けてまいります。
これからも、出会えた方に「お願いしてよかった」と思っていただけるような看護を、心をこめて届けてまいります。
株式会社 どこでもナース
代表取締役 酒田 祥子