2024年1月1日に発生した能登半島地震発生において、被害に合われた皆様にお見舞い申し上げます。
どこでもナースでは、地元搬送事業者として発生翌日から関わらせていただきました。
震災発生後から能登半島から避難搬送さらた方々を県内の医療機関に避難搬送の支援、奥能登の医療機関まで避難患者さんをお迎え、金沢市内で被害のあった介護施設の避難搬送、金沢市内から隣県への避難搬送支援、市内1.5次避難所に避難された方々の入退院や受診支援を行ってまいりました。
発生直後は皆さん荷物がほとんどなく、避難時に使用されたであろう防災用の茶色い毛布数枚の方ばかり...くつももちろんない方ばかりでした。本当に着の身着のまま避難されてきたことが伺えて胸が苦しくなりました。あれだけ強い揺れを経験したことで、車両での移動の揺れで不安が悪化してしまわぬよう、いつも以上に車両の揺れに注意しました。不安にならないように必ず一人は隣に乗車し、安心していただけるよう配慮し声掛けを行いました。家が全壊してしまった方、大切な方を失った方もいらっしゃいました。もうなんと声をかけていいものか掛ける言葉がなかったことを思い出します。つらいですね。
3月中旬から、少しずつ奥能登へ戻る搬送の動きが始まりました。しかし、道中の道はガタガタでアップダウンも激しく、家屋はあのときのままの光景ばかり...。余震の中を移動したこともあり非常に恐怖でした。被災者の方も変わっていない景色に胸を痛め、涙を流しておられる方も...。私達も胸を痛めました。
しかし、奥能登被災地では医療機関や介護施設で職員皆が被災者でありながらも、少しでも早く再開できるようにと頑張っておられる方々の姿がありました。そのためには搬送事業者として一人でも多くの方をふるさとへ戻るお手伝いをさせていただこうと、心ひとつに今日まで歩んできました。
何百人もの被災者の方や被災地を支えてくださった多くの支援者の方々を数えれば、有に1000人以上の方と関わらせていただいたことになります。
これまでも”当たり前なんてないこと”を痛切に感じてきましたが、震災を通じて更に命の尊さや人の優しさや、本当に大切なモノ、本当に大切なことは何なのかを教えていただいたように思います。
震災を通じて出会った方々との繋がりを今後も大切にしながら、今後も奥能登を何らかの形で継続的に関わらせていただけいるよう邁進してまいります。
↑奥能登へ戻る日、避難者の受け入れをしてくださった病院では、こんなにも沢山の方々がお見送りに来てくださいました。
お戻りのご施設のお写真も含まれます、(お写真はごく一部です)
県外の多くの避難先の医療機関やご施設では、皆さん温かく避難者の方々を守ってくださいました。戻りの搬送はお荷物いっぱい、笑顔でお戻り搬送となりました。
お戻り先のご施設等では皆さん笑顔で”おかえりなさい”と迎えてくださいました。
その他のお写真の一部は同意の元Instagramにてご紹介しております。(現在一時的に閉鎖しており、Instagram再開の目処がたちましたらお知らせにてご報告いたします)
県外医療機関、ご施設の皆様、本当にありがとうございました。