ご家族の想い
少し長くなります。
終末期の患者さんとの関わりでの出来事。
ご本人の思いとご家族の思いが一致しない場合。
まずは本人の想いを尊重し、
その想いに沿って家族も方向性を一つにし、
最期の願いを叶える…という流れとなります。
病院職員さんはできる限り患者さんの想いに寄り添い
叶えようとしてくださいます。
病院職員さんは、
搬送や往診、訪問看護を対応してくれる事業所を探しながら
さまざまな調整に入ります。
先日、
本人の状態確認と当日の打ち合わせに病院へ伺いました。
話はトントンと進み日程が決まりました。
ご本人にもお会いし、
朦朧とした意識の中でも状況は理解され、
微笑んでおられる姿に
私もなんとか当日まで頑張ってほしい
という気持ちでいました。
娘さんとも二人だけで話をしました。
(ご本人を除いてご家族とお話をするのは、
ご家族の思いも私はダイレクトに感じ、
一つ一つ丁寧に想いに寄り添って
対応していきたいからです🙇♀️)
色々なお話をお伺いする中で出てきた本当の気持ちは
「ここ(病院)にいて、少しでも長く生きていてほしい。」
でした。
ここで説得をすべきなのか迷うところでした。
でも涙ながらになぜそう思われているのか
理由を話してくださいました。
私が娘の立場であったら同じように悩むかも…
と感じ、
たけど叶えてあげてほしいなと複雑な心境でした。
今回は急変のリスクが非常に高い中での
搬送もありましたので、
ご家族にも覚悟を持って
決断していただく必要があったため、
最悪の想定も医師からも話がありました。
ご家族も悩みますよね…
私はその時に学生時代に恩師に
言われた言葉を思い出しました。
「患者さんを支えるご家族も、
第二の患者さんであることを忘れてはいけない」
本人の想いを最優先で考えることは間違ってはいないし、
きっとこれから先もこのようなご相談があれば、
なんとか本人の想いを叶えるお手伝いを
最優先で考えていきます。
しかし、
その後に1番身近で支えていくのはご家族であり、
ご家族の想いも十分理解し
自宅に帰らないという選択もあると感じた瞬間でした。
訪問看護師をしていたころにも色々あったなぁと
思い出していました。
娘さんの本当の想いを病院側にもお伝えし、
再考していただく流れとなりました.
これでよかったのだろうか…
説得した方が良かったのだろうか…
悩みますね。
節介だったのだろうか...
ただ、
ご家族の想いにも寄り添いたいと考える自分がいます。
複雑だ...